標高差:934m

2010年09月24日(当時61歳)


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北海道余市郡赤井川村
ガイドブックから
  余市郡赤井川村と札幌市南区にまたがる、標高1,488mの山である。札幌市の奥座敷にして最高峰。
語源はアイヌ語の「ユオチ」(温泉が沢山在るところ)または「イオチ」(蛇の沢山いるところ)との説がある。
Road Map :小樽からR393に入り、キロロスノーワールドスキー場に向かう。
Route Map:キロロスキー場の駐車場から長い常磐林道に入り、山頂を往復する。
日本三百名山』 ゴンドラは平日の運行が無く長い林道歩きとなる。
余市岳
  林道歩きは長くつまらないが、ゴンドラを利用(往復1,050円)すれば楽に大展望が得られる山と感じた。 残雪期に登るのも楽しいかも知れない。
札幌の鉄人宅でお世話になる
  初日に続いて札幌の鉄人宅でお世話になる。 鉄人は昨日から福井の人と
戸蔦別から幌尻にテント泊縦走に行っていたが、ガスと風、福井の人(69歳)の体力で ”幌尻岳”までは行けなかったらしい。 奥さんの手料理で歓待して頂き、山談義が夜遅くまで続く
204余市岳 (1,488m)
前日の移動
  暑寒別岳に登頂後、増毛温泉に入浴し小樽に車を走らせる。途中の標高の低い地点で道の駅を探したが、
見付からず、結局、標高560mのキロロスキー場まで行ってしまった。 道の駅マップくらいは持っておく
必要があると痛感する。
コースタイム:6時間45分(内、林道歩き2時間11分)
−−− 駐車場 林道ゲート 登山口 分岐 北東コル 余市岳
登り→ 5:36 −−− 6:43 8:01 −−− 9:06
←下り 12:52 12:48 11:48 10:31 10:16 9:28
登り:3時間40分(内、林道歩き1時間07分)
下り:3時間24分
(内、林道歩き1時間04分)
駐車場から5分も歩けば常盤林道のゲートに着く。 車止めゲートには
登山届けポストがあり、林道3.9kmと書いてあった。 ここから
立派なマウンテンホテルの横を通り、つまらない林道歩きが始まる。
キロロスキー場の広大な駐車場に我が車一台のみ。 この下側にも広い
駐車場がある。 トイレはスキー場施設内にあり、この季節は全て
クローズされていた。 気温0℃、寒い朝となったが、5時36分に
駐車場を出発する。
スキー場の管理道路なのだろう、車が充分走れる広い林道が続く。
昨日に続き、エゾリスを見たが、又もや素早く逃げられてしまった。
シマリスに比べエゾリスは臆病な感じがする。
林道歩き55分で前方標識を見て登山口に着いたと喜んだが、
ここは林道分岐であり、登山口の方向を示しているだけの標識だった。
林道歩き1時間07分にて林道は終点となり、スキー場の広い
ゲレンデに出る。 ここで一瞬、進むべき方向を見失うが、
更に進むと登山口の大きな表示があった。
大きな標識であるがゲレンデから見え難い所にある。
この左手からやっと登山道が始まる。
登山道は笹が刈り込まれ歩き易かった。
標高を上げるに従い昨夜の積雪が目立つ様になってくる。
沢沿いの道を進み、赤いテープを追って2回渡渉する。
積雪量が多くなってくるが、まだ問題無し。
前半は展望の利かない樹林帯の中の道ではあるが、
時折、木間から山頂を見ることが出来た。
予定ではゴンドラに乗って緩やかな楽チンコースを歩いて
いるはずだったのだが、うまく運行日とならなかった。
駐車場から分岐までは約7km、ゴンドラを使う方が
距離にしろ、標高差にしろ随分と楽が出来る。
きつい登りも無く2時間25分にて朝里コースの ”分岐”着く。
この時点では見えているピークが ”余市岳”の山頂と思っていた。
登山道には雪が白く積もり判り易くなっている。
やっかいなのがこれ!。 ハイマツに雪が乗り、登山道を塞ぐ様に
垂れ下がっている。 掻き分けて進むと雪がバッサバッサと落ちて
くるので、ストックで予め雪を落としながら進むことにした。 俺の後
から来る人は随分楽出来ると思うが、見渡す限り誰も登って来ていない。
コルまで下ってから登り返す。
登り途中から振り返り見る。
通称、”飛行場”と呼ばれている笹原が広がっていた。
3時間34分にて山頂に着いたと喜んだが、糠喜びだった。
積雪も薄く、凍結もしていないので何の問題もなく歩けた。
褪せて読み難いが ”山頂はここから300m先”と書いてあった。
平坦なハイマツ帯の道を進む。
又しても山頂には誰も居ない。 これで山頂ひとりぼっちは連続6山目だ。
関西は連日30℃近いと聞くが、山頂の気温は5℃、風があり体感温度は低い。
3時間40分にて ”余市岳”(1,488m)に着く。
正面に ”羊蹄山”が見えているが、山頂はガスで覆われていた。
山頂から ”だましピーク”を振り返り見る。
北海道では山座同定がまったく出来ない。
”羊蹄山”の左側に見える山並みであるが、これもまったく同定出来ていない。
地図を見て同定しても良いのだが適当になってしまうので止めておく。
北面方向は眼下に出発地の駐車場、マウンテンホテルが見えた。
”だましピーク”に戻る。
まぁ、俺が勝手に騙されただけであるが・・・
下山時、”飛行場”の向こうには小樽市街と小樽湾が望めた。
登り時に見た景色と同じだが・・・
コルに向かって大きく下る。 未だ、誰も登って来ない。
ゴンドラ山頂駅から左手にリフト施設が建ち並ぶ。 北海道でスキーを
したことがなく、こんな環境で滑ってみたいものだ。 関西のベタ雪と
違い北海道のパウダースノーでは巧くなったと感じるに違いない。
渡渉地点に戻って来る。
標高差は結構あるが、だましピークへの登り以外は穏やかな道
ばかりだった。 この辺りにはカラッとした涼しい風が吹き抜け、
本当に気持ち良く歩けた。
退屈な林道歩きを消化する。
ホテル内ではリッチな人達が寛いでいるんだろう。
林道にはルピナスの種が沢山あったので我が屋の庭用に採種する。
花色が判らないが、それは咲いてからのお楽しみにする。
下山、3時間24分にて ”余市岳”を終了する。
夜中に雨が降り、それが山頂付近では雪になった様だ。
予定ではゴンドラに乗り、楽チン登山のはずであったが、
この季節は土日休日にしか運行しておらず、今日は平日
であり運行は無し、仕方なく林道歩きで登ることにする。
途中敗退
2010年の北海道の山遠征
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樽前山 夕張岳 雌阿寒岳 斜里岳 暑寒別岳 余市岳 樽前山 風不死岳
よいちだけ
昨夜の突然の降雪さえなければ全登山道が快適に歩けたと思う。
大きな滝でもあれば良かったのだが、水量の少ない沢だった。
北海道の ”タンポポ”?
沢近くに生えていた美味しそうなキノコ。
”アカツメクサ”。
”ハンゴウソウ”の仲間?